Health Saving Accounts について
Q: 医療費の支払いにHealth Saving Accountsはメリットが多いと聞きました。詳しく教えてください。
A: Health Savings Accounts(HSA)は税優遇のある医療用貯蓄口座です。High Deductible Planとも呼ばれており、プランにもよりますが、通常の健康保険よりも自己負担額が高い健康保険のプランに加入している方が恩恵を受けられます。税優遇によって個人の医療費の貯蓄を推奨し、けがや病気の際は、その貯蓄から医療費を支払う仕組みです。
税優遇とは、①拠出した金額は収入から控除される、②連邦所得税(Federal Income Tax)がかからない、③運用口座を選択した場合に運用益や利息は非課税、などです。
HSAは年度ごとに拠出できる金額の上限が変更します。2023年度のHSAの拠出可能額は一人3850ドル(世帯で7750ドル)です。2024年は一人4150ドル(世帯で8300ドル)と増えます。また55歳以上の方は追加で一人1000ドルの拠出ができます。
HSA は、401(k) のように雇用主経由で加入するか、個人で銀行や投資会社などの窓口を通して開設します。金融機関によって貯蓄や投資のオプションや手数料が異なるので、加入時に内容を確認しましょう。
HSA は、医療費だけでなく、処方箋代や眼鏡やコンタクトなどの眼科関係の費用、歯科費用などにも利用可能です。最近では、一定の条件を満たした場合、栄養カウンセリングや減量プログラムのジムメンバーシップなどもHSA口座から支払いができるようになりました。
ただし、65歳より若い人がHSA口座に積み立てたお金を、医療費以外に使用した場合、所得税の他にペナルティーが発生することもあるので、掛金の決定には医療費として使う金額を自身の収入に応じて決めることが大事です。また、65歳の退職後に、引き出した医療費以外の金額には、ペナルティーはなく所得税のみがかかります。
HSAは、ライフプランを考える中で非常に有意義な制度の一つです。2024年/2023年の節税対策の一つとして興味がある方は弊社までいつでもご相談くださいませ。