1099Kって何だろう?
昨今、趣味の延長のような気持ちででeBayやAmazon.comといったインターネット上の取引を利用し収入を得られている方は少なくないと思います。しかし、インターネット上での取引によって収入を得ている方への取締りが段々と厳しくなっております。
1099Kの役割
フォーム1099kというものは、クレジットカードで受け取った収入や、今まで特定することの難しかったPayPalやeBayなどを通して得た収入を正確に開示させる目的で導入されました。これにより、インターネットオークションなどで得られた個人、または企業の収入を当局が簡単に特定できるようになります。
誰が1099Kを受け取るか
以下、二つのケースが考えられます。
1. クレジットカード会社を通して総額600ドル以上の支払いを受け取った場合です。「今まで1099MISCで申告されていたクレジットカードでの収入はどうなるの?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、その部分は1099Kに移行されるので、二重に収入が申告されることはありません。
2. PayPalやeBayといったインターネットを利用した決済サービスを提供する会社を通して取引を行った場合で、①総額2万ドル以上受け取った②200回以上の取引をした、という両方の条件を満たした場合1099Kが発行されます。
上記の条件を満たさない場合でも、クレジットカード会社や、PayPal、eBayといったインターネットを利用した決済サービスを提供する企業から社会保障番号 (Social Security Number) や雇用主番号 (Employer Identification Number) など、個人情報の開示を求められるケースが増え、問い合わせをされるお客様が増えております。
その情報の開示を怠った場合、どのくらいの期間、締め切り日から遅れたかにもよりますが、支払調書1つにつき$50~$270の罰金が課せられます。これを避けるためには、求められた情報の開示しかありませんので、個人情報を要求された場合、速やかに伝えましょう。
1099Kの内容
前述の条件に当てはまる取引額・回数を超えた方には、クレジットカード会社やインターネット決済会社から2019年1月頃に1099Kが届きます。そこには、各月の取引額と年間の総取引額が表示されています。なぜ総額だけでなく、各月の取引額が必要かといいますと、会計年度が暦年と違う場合に総額のみでは計算ができないからです。例えば一般的な日本の企業のように、締めが毎年3月、という場合などは各月の取引額を基に総額を確定します。
1099K対策
1099Kを受け取る可能性のある方に税金対策としてお勧めすることは、その収入を得る為に使った支出をしっかりと帳簿につけておくことです。その結果、収入と支出を相殺でき、課税所得を低く抑えることができるので、余分な税金を支払うことを避けることができます。
最後に1099Kに関係のない取引をリストアップします。
・クレジットカードなどを使ったATMからの引き出した場合
・クレジットカードに付属するチェックを使った場合
・ギフトカードなどで、発行された場所でしか使えない場合