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2021年10月15日

発生主義と現金主義

お客様からのお問い合わせが多かったご質問を IIO News Accounting Tax!にてご紹介していきたいと思います。

本日のご質問は、こちらです!

Q: 税務申告は「発生主義」と「現金主義」、どちらで手続きしたほうが得ですか??

A: 一般的な会計処理には、金銭に関係なく、取引が発生した時点で帳簿を付ける「発生主義」と、銀行明細書の動きに合わせて帳簿を付ける「現金主義」があります。

税務申告でも「発生主義」または「現金主義」どちらかで提出するかを選択できます。しかし、売上がある程度の水準を超えてしまうと現金主義での申告書の提出ができなくできなくなります。

数年前(トランプ政権に移行前)までは、売上の上限が低く設定されており、
多くの中小企業は、現金主義で確定申告をしたくても、発生主義で申告せざるを得ませんでした。

そして、19年度以降、平均の純売上が2600以下の中小企業は、現金主義で確定申告できるようになりました。現金主義の確定申告では、まだ受け取っていない売上に対して税金を払う必要がありません。
また、支払いのタイミングを自社でコントロールでき、収入や利益の見通しが把握しやすくなります。

さらに、キャッシュフローが心配な企業にとっては、確定申告を発生主義から現金主義に変更することは納税額に大きく影響します。変更をしたい場合は、その年の申告書を提出るする前までに、現金主義へ変更する旨の書類を提出すると変更が可能です。

12月締めのC-Corporationの場合は、延長手続きをすれば、最長10月14日までに提出が必要です。現金主義は税金面でみるとお得のようですが、会社の帳簿は発生主義(会計基準)で作成したほうが実質的な利益や会社の健康度が見えるため理想です。

そのため、帳簿を発生主義で記帳し、確定申告書を現金主義で申告しても問題ありません。二つ帳簿が必要なため少し手間にはなってしまいます。当社でも、帳簿の付け方や分け方のアドバイス、帳簿付けのお手伝いもしております。

更には、「発生主義」と「現金主義」の違いによる納税額の違いなどのシュミレーションのお手伝いもしてます。
確認したい方は、お気軽にお問い合わせください。

本日のQ&Aは、お役に立ちましたでしょうか?

あくまでも一般的なアドバイスとなりますので、さらに詳しいアドバイスが必要な方はぜひ個別相談を受け付けております!
その他ご質問や取り上げてほしいトピックなどございましたらお気軽にお問い合わせください!

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