企業の節税
Q: 企業における節税対策は、何から考えていけばいいですか?
A: ビジネス上で発生するさまざまな税金を、いつ、いくら、どのように支払うか、また効果的な節税対策の方法について計画を立てることをタックスプランニングと言います。節税対策の多くは、その年度内で行うことがほとんどのため、早めの対策が必要です。
下記が節税対策として挙げられる例です。
① 401(k)や、SEP IRA、SIMPLEIRAなどのリタイアメントプランを設定しましょう。多様なリタイアメントプランがあります。管理コストや拠出可能額がそれぞれ異なるので、会社規模に合ったプランの設定をお勧めします。
② 翌年に購入を検討している資産を前倒しして購入し、減価償却費の計上をしましょう。例えば会社で車の購入を検討していたら、前倒しして購入することで、減価償却費をその年で計上できます。
③ タックスクレジットを使用できる項目について確認しましょう。税法は毎年改正されます。使用できるタックスクレジットがないか、こまめに確認を行いましょう。
しかし、税金を減らすことに重点を置いてしまい、さほど必要のないものを購入すると、現金も会社に残りません。節税でより重要なのは、将来発生する税金を早めに把握し、支払いに必要な現金を会社に残しておく、そして計画的に予定納税を行い、 支払いしていくことです。
支払いスケジュールを立てることは、ビジネスを行う上でとても重要です。節税対策を行い、税金を最小限に留め、税金を必要コストとして捉え、税金を払っても内部留保を増やすことができる体制が、より健全で経営力のある会社となります。
毎月、各四半期の収支を確認し、会社に合ったタックスプランニングができているか確認しましょう。お手伝いが必要でしたら、お声がけください。