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2021年01月15日

個人の退職年金プラン(IRA)

お客様からのお問い合わせが多かったご質問を IIO News Accounting Tax!にてご紹介していきたいと思います。

本日のご質問は、こちらです!

Q: アメリカに住んでいますが、会社の年金制度に入っていないので、将来の暮らしが不安です。アメリカの個人年金はどういったものがありますか?

A: 会社で年金プランに加入していない・できない場合は、個人で積み立てできるIndividua Retirement Account (IRA)があります。もちろん、税制優遇付きで、パートタイムや専業主婦の方も加入が可能です。Traditional IRAとRoth IRAと二種類あります。

どちらに入れたほうがいいのか、下記それぞれ違いを述べていきましょう。

多くの人が利用されているのは、Traditional IRAで、拠出金が基本的には所得税の控除の対象です。しかし、引出した時に課税されます。

所得税率は累進課税で、30代から50代の現役仕事時代よりも退職後のほうが所得が低い分、税率も低いと考えられます。つまり、将来Traditional IRAを引出し時に課税されたとしても、低い税率での納税となります。ただし、70歳を過ぎると引出しをしなければいけません。

一方、Roth IRAは、拠出金額は控除されないが、引出した際に課税されません。Roth IRAには積み立てできる年齢制限の上限はありませんし、70.5歳を過ぎても引出しをしなくてもペナルティがかかりません。

どちらも翌年の4月15日までに拠出すれば、翌年度に遡って控除を取ることが可能です。つまりは、2021年4月15日までに開設及び拠出した金額については2020年確定申告書の節税対策として利用が可能です。どちらも拠出額に上限があります。2020年、2021年共に50歳未満で、6,000ドル、50歳以上で7,000ドルです。ただ、この上限よりも所得が少ない場合は、所得の金額が上限となります。しかし、合算申告の場合は、奥様が専業主婦で所得がない場合でも、旦那様に拠出以上の所得があれば夫婦二人で拠出しても問題ありません。間違って多く拠出してしまった場合は、ペナルティが課されるので注意しましょう。

確定申告書の時期がもうすぐ近づいてきています。興味がある方は今年中に会計事務所までお問い合わせの上、慌てずに事前に対策をしましょう。

本日のQ&Aは、お役に立ちましたでしょうか?あくまでも一般的なアドバイスとなりますので、さらに詳しいアドバイスが必要な方はぜひ個別相談を受け付けております!

その他ご質問や取り上げてほしいトピックなどございましたらお気軽にお問い合わせください!

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