2023年11月14日
事業の清算・売却と税務
Q: 自分の会社を清算、もしくは売却する時の税務で気を付ける点を教えてください。
A: 会社の清算も売却も、税の申告や税額に大きく影響が出ます。
一般的なC Corporationの会社の場合を説明します。清算する場合、清算の年が会社にとって最後の申告書の提出と税金の支払いとなりす。清算してから4カ月後の15日が期日です。
会社の売却は2種類あります。株式ごと全てを売却する場合と、別会社に会社の資産(有形・無形資産)のみを売却する場合です。株式ごと売却する場合は、会社の資産も引き継ぐので、負債も引き継がれます。オーナーは変わりますが、会社自体は存続し続けるので、税金の申告は通年通りです。申告時にオーナー変更について記述しましょう。
一部の資産を売却する場合、双方で話し合い、必要な有形・無形資産のみを引き継ぎます。全てを引き継ぐわけでないため、サービスの内容や質が変わり、お客さんが離れてしまうリスクがあります。
元のオーナーは、一部資産を別会社に売った後にビジネスを続けないなら、会社を清算して最後の申告書の提出と納税をすれば終わりです。資産の売却益も最後の申告書で報告が必要です。
清算または会社を株式ごと売却した場合、元のオーナーは個人の確定申告で株式売却の報告をしましょう。
売却の方法によっても最後に申告書と一緒に提出する資料が異なります。最後の最後まで、きれいな形で終わらせたいものですね。売却前に税金の件など、質問等ございましたら、いつでも弊社までご連絡ください。